Hidden box

趣味で訳したものなどを、そっと入れていきます。

【그냥,도쿄】P.36 P.37 ブルーボトル

(結構すっとばしてブルーボトルへ。笑 音楽についての話があったのでここをピックアップしました。)

 

 

 

P.36
カフェに座ってみると 時間が過ぎるのも忘れている時が多い。友達と一緒にいる時は、話していたらいつの間にか時間が過ぎていて、一人でぼうっと座って本を読んだり 窓の外を見つめていても 時間はいつの間にか過ぎている。カフェとはそういう空間だ。

 

その中でも僕が一番好きな時間は 音楽を聴く時間だ。耳にイヤホンをつけて じっと座って思いにふけったり、本を読みながら窓の外を見つめたり 一点を見つめながら 何も考えずにぼうっとしてみたりする。さらに 友達と一緒にいる時も 音楽を聴く時間を持とうと言って 音楽を聴く時もある。

 

音楽を作る仕事をしていると たくさんの人から音楽をおすすめしてほしいと言われることが多い。もちろん 僕が好きな音楽はあるし(さらにたくさん)おすすめしてあげたい曲も多い。


しかし僕は曲をおすすめしてもらって聴くよりも その時の自分の感情に合わせて 自分の気分に合わせて 自分だけのチャートを作って音楽を聴くことをおすすめする。新しい曲を聴きたければ ストリーミングサイトであれこれ押してみながら新しい曲を探してみるのはどうだろう。自分が知らなかった曲を自分で直接見つけたとき、まるで宝石でも見つけたかのように とても満足できて気分が良い。


昔は自分だけのCDを集めてLP盤を集めながら音楽を楽しんだけれど、最近はそんな趣味を持った人は多くない。しかし 僕は 今僕たちが生きるこの世代で 僕たちは また僕たちなりの音楽を感じて楽しめば良いのだと思う。

 

 

 

P.37
僕たちは 昔よりもっと多様な音楽に簡単に触れることができる。
自分が聴きたい音楽ならば いつでも聴くことができる。

CDとLP盤を集めないからと言って音楽を愛していないということではない。自分だけのプレイリストに 一つ一つ自分が好きな音楽を入れて 自分だけのプレイリストを作っていく幸福感を感じてほしい。後になって 集めているそのプレイリストが CD、LP盤のように大切な自分の宝物だということに気づく時がくるだろう。

 

ある歌を聴いたら その歌を聴いた場所を思い出す時がある。
僕は のちにどんな歌でこの場所を思い出すだろうか。

 

無作為に歌を聴いてみると 僕が今聴いている歌のうちのどんな歌が長らく記憶に残ることになるか ときめきながら気になる。

 

アメリカ旅行をしたとき コーヒーの香りのように濃い人間になりたかった。
しかし 日本旅行をしながら 耳元に長い間留まる音楽のような人間になりたくなった。とても小さくかかっているBGMのように、あるのかないのか分からないが、ある瞬間口ずさむようになる そんな音楽のような人間になりたくなった。

 

誰かの横に 静かに 長い時間 留まる そんな深い人間になりたくなった。

 

 

 

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その曲でその場所や、その時のことを思い出すことってありますよね。

ブックコンサートでは、ソンヒョンさんは写真を撮ることもあり、東京に集中したかったため あまり音楽は聴かなかったと言っておりましたが…

東京でも記憶に残るような曲はあったかな…?

文を書きながら聴いていた曲は토로 (吐露)という曲だそうです。(後で訳せたらいいなあ)

 

 

“耳元に長い間留まる音楽のような人間”

になりたい、かぁ。

アメリカからどんな心境の変化があったのでしょうか。